世界でも有数の親日国で、日本食人気も高いインドネシア日本市場

 世界でも有数の親日国で、日本食人気も高いインドネシア日本市場の縮小が見込まれる中、2億4000万人の巨大市場を狙って農産物から加工品まで幅広い分野の日系飲食品関連企業が動き出している「日本ブランド」を武器に、高品質な商品の売り込みに熱心だ

 ◆富裕層向けRingo

 11月下旬、リンゴなど農水産物の販売拡大を目指し、青森県の輸出促進協議会メンバーら15人がジャカルタを視察した高級ショッピングモール内にある富裕層向けスーパーなどで、販売を始めている同県産リンゴジャカルタ中心部の店舗を視察した全国有数のリンゴ生産者「山野りんご」の山野豊代表取締役は「手間暇をかけてつくっているほかの国のリンゴと同じには扱わないでほしい」とストア・マネジャーに訴えた

 間引きして丹念に作られた青森産リンゴは、大粒で甘みとなる蜜が多いが、値段は市場に広く流通する米国産の3倍以上だ「むつ」は100グラム当たり1万3000ルピア(約113円)、「ふじ」は100グラム当たり1万8000ルピア米国産よりさらに3割ほど安い中国産もインドネシア国内で流通しており、価格競争では太刀打ちできない

 英国、スイス、ドバイなどでリンゴを販売してきた山野代表は「Appleではなく、Ringoと呼んでほしい」と、試食や説明の仕方とともに店舗担当者に提案高品質ブランドとして他のリンゴとは差別化して販売する必要性を強調した

 日本産リンゴの主要輸出先となってきた台湾は、市場の9割を青森産が占める台湾では、贈答用の高品質ブランドとして高所得層に訴える販売から始め、実績を積み上げている税関での手続き遅滞や輸入規制の変更といった“インドネシア・リスク”も依然としてあるが、視察団メンバーは「インドネシア親日国良いものに対する憧れもある」と口々に話す

 インドネシアへの輸出は年間50トン(2010年)で台湾の400分の1の規模だが、06年の27トンから拡大傾向にあるスーパーでの販売も好調で、徐々に存在感を増している贈答用として知名度を高め、日本ブランドを押し出していく戦略を、台湾の10倍の人口を持つインドネシアでも展開する方針だ

 ◆銀行が企業仲介

 三菱東京UFJ銀行は11月末にジャカルタで、日本の食品メーカーと地元の卸売り・小売り企業などを仲介する商談会を開いた地場企業から日本食品需要の聞き取り調査を行い、ニーズに適した食品など19社と、インドネシアで小売業を展開する13社や地場系大手小売りグループが取引実現の可能性を探った2日間の商談は、延べ130回を数える

 「でん六」に次いで、国内豆菓子シェア2位のミツヤグループ(福岡市南区)は、地場系大手小売りグループから、「早く商品を出してほしい」「小分けに販売できるようにしてほしい」といった要望を受けたという

 一方、海苔(のり)の販売開始を目指す白子(東京都江戸川区)の張拓秀営業統括部課長は「メーカーが独自に市場開拓するのは難しい」と指摘する輸入ライセンスの取得など、インドネシアの法制度がシンガポールなど他国に比べ煩雑な上に、販売網もないだが張課長は、タイの海苔生産会社のタオケーノイがインドネシアに輸出販売しており、海苔を食べる習慣が広がっていることに可能性を見いだしている

 自動車関連の投資が引き続き増加していく中、同銀ジャカルタ支店では昨年末から食品や日用品など消費財関連企業の進出取引がさらに増えた松山安男副支店長は「中間層の消費に注目が集まっているどう売るかに不安がある企業が多く、誰と組むのかが重要になる」と話す

 商談会に参加した食品企業担当者が気に掛けるのは、インドネシアの湿気の多さ「品質は維持したい」と口をそろえ、包装技術の工夫が必要だと感じ取っているようだ(インドネシア邦字紙「じゃかるた新聞」田村慎也) 有馬記念で出遅れて3着となり、現役を続行するかどうかで関係者が協議していたルーラーシップ(栗・角居、牡5)の引退が決まったサンデーサラブレッドクラブが26日、ホームページで発表した年内に北海道安平町の社台スタリオンステーションへ移動し、種牡馬入りする

【写真で見る】有馬記念で大きく出遅れるルーラーシップ

 角居勝彦調教師は「種馬としての評価は高く、次の世代につないでいくのは大事なこと(同期の)ヴィクトワールピサ皐月賞有馬記念、ドバイワールドC)と同等かそれ以上の能力があると思っていたが…形にできなかった」と胸中を明かした

 父がダービー馬、母が天皇賞馬という良血今年4月、香港のクイーンエリザベス2世CでGI初制覇を果たしたが、国内GIは6月の宝塚記念から有馬記念まで4戦連続で出遅れ、タイトルを獲得できなかった

 角居師は「ルーラーの子供でGIを勝ちたいし、勝ってくれると思う」と、順調なら2016年にデビューする産駒に夢を託す

 ◆社台スタリオンステーションの徳武英介氏 「キングカメハメハエアグルーヴというビッグタイトルを取った馬の結晶ですし、サンデーサイレンス(SS)系の繁殖牝馬が増えた現在は、SSが入っていない一流馬が欲しい時期1年でも早く(種牡馬入りを)と思っていましたし、時代がルーラーシップを必要としています」

 【ルーラーシップ】父キングカメハメハ、母エアグルーヴ、母の父トニービン栗東・角居厩舎所属の牡5歳北海道・安平町のノーザンファームの生産馬で、馬主は(有)サンデーレーシング通算20戦8勝(うち海外2戦1勝)重賞は2010年GIII鳴尾記念、11年GII日経新春杯、GII金鯱賞、12年GIIAJCC、香港クイーンエリザベス2世Cの5勝獲得賞金は6億3745万5300円(うち海外8769万1300円)

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